Polaris ___[LINK vol.31掲載]
   
取材 / 千田あすか・坂本アサト・阿部元貴・佐々木朋子 
 
文 / 千田あすか
 
Poraris are...
 
Yusuke Ohya (vo,g)
Manabu Sakata(dr)
Yuzuru Kashiwabara(b)

 

 

最初に、どうして3人でポラリスというバンドを一緒にやることになったのかというお話を伺いたいんですけど…。初対面の時の話とか。だいぶ前だとは思うんですけど。
[オオヤ]だいぶ前でもないんですけど。1年ちょっとぐらい前。僕がクラムボンのライヴに行った時に譲さんが来てたというのが最初なんだけど。楽屋で会って紹介してもらって「はじめまして」って感じでした。
バンドをやろうというお話になったのはいつ頃なんですか?
[オオヤ]それは、俺が朝日美穂ちゃんがイベントをやる時に誘われてて、何にもやることが決まってなかったから(柏原さんに)「何かやります?」って…。
[柏原]その時に最初に、一緒に音を出して…。その時はまだポラリスじゃなかったんですけど。それで、坂田君がその後参加してポラリスという形になったのは今年の3月、4月ぐらい。…というのが経緯です。
坂田さんは最初お2人に会った時はどういう印象を持たれたんですか。
[坂田]ライヴを観に行ったんですけど、すばらしくて感動しました。"Slow Motion"が印象的でした。
一緒にバンドをやってくと『いい物』ができるというのは、どういうところから感じるんですか。
[オオヤ]それはね、合わせる前は分からなかったけど、最初に合わせてみた時に楽しかったから。楽しいっていうと単純だけど、面白いことができるんじゃないかって感じがしたの。
ライヴの話を伺いたいんですけど…。ライヴをやるごとに「俺たち、どんどん良くなってるんじゃない!?」みたいな実感はありますか?
[柏原]ありますねー。「いけるんじゃない!? 俺たち!!」って(一同笑)。でも単純なことだよ。バンドをやっててそういうのが一番楽しかったりするんだよ。
そのライヴを録った限定1000枚のライヴ音源を10日で完売されましたよね
[オオヤ]あれはちゃんとレコーディングしたものではないんだけど、3人で最初にやったものを聴いてみたいなと思ってくれている人が少なからずいるんじゃないかと思って…。これからポラリスが始まってるよっていうのが伝えたかった。
これが0だとしたら、今度のアルバムが1ということになるわけですよね。そのレコーディングの時のお話を伺いたいんですけど…。
[オオヤ]友達だったから始めたっていうバンドじゃないので、レコーディング入る前にじっくり、みんながどういう事を考えてるんだろうとかを知る準備期間を7月に長く設けて…。だからレコーディング始めた時には今の感覚に近くなってましたね。
[柏原]実に新人バンドらしい(笑)。
詩ができない、曲ができないなどの産みの苦しみはなかったんですか。
[柏原]新人バンドにそれはない!! レコーディングで煮詰まったりとかもない。もうこんな事をやって毎日暮らしてていいのかっていうぐらい楽しくてしょうがない。(笑)。
アルバムのタイトルがそのまま『Polaris』ですよね。どうしてなんですか?
[オオヤ]「これこそがポラリスなんだよ」というものができたんじゃないかと3人は思っているの
みなさん、『Polaris』の曲でお気に入りはあるんですか。
[オオヤ]全部好きです!選ぶことなんてできないですね。
[柏原]こんないい曲が4曲も入ってたら、つい手を伸ばして買っちゃうよなぁ(笑)。今、一番聴いてるもん。
[オオヤ]やっぱり自分たちが聴きたいなって思うものを作りたいよね。
気に入って作った『Polaris』をリスナーに「こうやって聴いて欲しい」っていうのはありますか。
[オオヤ]聴く人が好きなように聴いてくれるのが一番だと思う。
[坂田]車の中はお薦めですね。けっこう気持ちいい。他にもいろいろ楽しみ方はあると思うんですけど。
[オオヤ]いいBGMにならないと、想い出に残る曲にならないと思うんだよね。じーっと聴くというよりも、ドライブしててもいいし、勉強しててもいいし、部活の帰りに聴いてもいいし。
曲作りっていうのは3人で一緒にするんですか。
[柏原]メロディーと詩はオオヤくんが作ってきて、それからスタジオで音を出して作ってく。
[オオヤ]みんなに聴いてもらうときに、7、8割できたものを持っていく。「曲を持っていくから、さあ、作りましょう」って感じではないので、テレビを見たり、なんかしている時に曲も詩も書いてることが多いです。ポラリスでは「何月何日までに作ってかなきゃ」みたいな作り方はしたくないなと思ってる。
オオヤさんの曲や詩には独特のきれいで穏やかな感じがあると思うんですけど、何か影響を受けたものはあるんですか。
[オオヤ]もちろんいろんな影響はあると思うんだけど、最近は元々持ってる自分を出せた方がいいなって思ってるので、こういうサウンドが好きだからそれが影響したっていうのはない。長く曲を作ってきてるから既に見つかってた自分があると思うので、それを消化して、のんびりした性格がそのまま出るようなものとかを作りたいなと思ってる。なるべく口をついて出てきた言葉とかを大切に したいなと思ってて…。前はそういうのがあっても「恥ずかしいな」とか「違うかな」とか思っちゃってたんだけど、今はできてる以上それが自分だからそのまま作ろうって感じです。
柏原さんや坂田さんも、曲や詩を作ってみたいというのはありますか。
[柏原]俺は別にないです。
[坂田]一緒に作りたいなって話はしてます。
『Polaris』より前に発売されるディズニートリビュートアルバム『Disney Age@D-100cafe』に参加されていますよね。
[オオヤ]楽しそうですよね。
[柏原]ディズニーシーのチケットをくれるっていう話だったんですよ(一同笑)。まだもらってないから発表するか分からない(笑)。
ポラリスのPVディズニーランドで撮ったらどうですか!?
[ポラリス](笑)いいねぇ。貸切で!!
ポラリスらしさが前面に出てるんですか。
[オオヤ]どうですかねぇ。同じレーベルのナタリー・ワイズってバンドと一緒にやってる企画なんですよ。ポラリスらしさを大事にするというよりも、ディズニーの名曲をみんなで楽しめたらいいなって感じです。
ナタリー・ワイズとファミリーソングというレーベルを作られましたよね。これからレーベルで「こんなことがやってみたい」っていうのはありますか。
[オオヤ]こういう形にできた以上は、他のどこかから曲を出すっていうよりも責任感もあると思う。何しろこれからなので、新しい発想が少しずつ自分たちの中で出てくるといいなって思ってる。
[柏原]信頼されるレーベルになりたいっていうのはあるよね。「ファミリーソングが出すと言えばつまんないものはない」ってぐらい。僕らとか30過ぎの年代だと外国のものとか買う時にレーベルを見て「ここのは相当好きだから」とかで買うことが多いし。
[オオヤ]別に音が似てる人たちが集まってくるとかじゃなくてもいいかなって思ってて…。一緒にやってくれる人がいて面白かったらやってみたいなと思う。
わたしは、ポラリスが映画のサントラやったら面白いんじゃないかなってちょっと思ってたんですよ。
[オオヤ]それは非常に興味がありますね!! やっと音を録音する段階になってきたから、映像とのコラボレーションは次のステップかなと思ってて…。ポラリスはドライブしながらとかのBGMにも合うと思うから、映像に合わせるのを想像をするのは楽しい。
普段のご趣味とかありますか。
[坂田]本を読みますね。今、ヘヴィーなの読んでて…「ホームレス作家」!だから最近テンション低いんですよ。
でもお子様で癒されたり…?
[坂田]でもそのホームレス作家の人も娘がいたんですよ。(一同 !! 笑)だから「頑張ろう」って。(笑)。今年は行かなかったけど海や山も好きですよ。自然が好き(笑)。
[柏原]俺はレコーディング終わってからちょっと休みだったので何もしてないですね。自分では普通だと思ってるけど、人と比べて生活はのんびりしてるのかもしれないです。
[オオヤ]僕は最近旅行に行くのが好きで、近々ベトナムに行くんですけど、アジアや英語圏じゃないところに行くと面白いですよ。言葉が全く通じなくて自分の無力さを知るっていうか…。いつもはのんびりしてるけど、旅行に行くとガイドをきっちり調べて夕飯食べるところまで決めたりするんですよ。
10月にスヌーザーとスポッティングのイベントツアーがあって忙しくなりますよね。
[オオヤ]ライヴはどんどんやっていきたいんですよ。そこでやってくしかないからね。
[柏原]音楽って元々はCDじゃなくて生で体験するものだから、CDを聴いてもらう前にライヴを観てもらいたいんだけど、現状はまだまだ見せてあげれてない。いろんな所に行けていないですから。
最近の音楽シーンについてどう思いますか。
[坂田]ジャンルにはこだわってないですよ。いいと思えばいい。
私たちCRJもそうなんですよ。
[オオヤ]今はパンク聴く人もそれだけ聴くっていないんじゃない?
[柏原]そう。いういろいろ聴く人たちが下地として増えていけばいいよね。
[オオヤ]今の10代20代30代の人たちがいろいろ聴いていって、その下の年代もそうやって聴いていけば音楽の聴かれ方が変わっていくんじゃない?今はまだ若い世代だけだけど…。そういう風になっていくといいなぁと思ってます。
[柏原]音楽を聴くって時間が必要だからね。音楽って頭を使って想像しないと聴けないでしょ?今、趣味が音楽鑑賞って言える人はホントに自信を持って知的な趣味だと思いますけどね。
音楽って手放せないですよね。なくてはいけない物っていうか…。
[オオヤ]そうだね。全く音楽がこの世の中になかったらどうなるんですかね。必要な物の一つなのかな。衣食住みたいな言葉には入んないけど、どんな人でも何かしら体の一部に音楽があるんじゃないかなと思ってて…。
聴いている僕らにもスゴイ大切だからやってる人たちにはもっとなくてはならないものなんだと思うんですけど。
[柏原]聴いてる人にも音楽をやって欲しいんだよね。僕らと聴いてる人ってなんの差もないと思う。やって体感するのが音楽だからさ。簡単でもいいんだよ、みんなで歌って太鼓叩いてたりしたのがルーツだから。